よかったです!!!
賛否両輪になるのは分かる。分かるけど、それでも、この試合見れたらもういいだろってなる。
画作りが面白くて、漫画の線がそのまま動いてるような感じだった。動く漫画。
今時のアニメだと見れない画作りだと思うので、アニメーション関連の仕事してる人とか興味ある人とか絶対行った方がいいです。
スポーツアニメあんな風に作れるんだって感心した。派手な技のエフェクトもなく、ただスポーツの力を見せつけられる。ずっと画が動いているという感動。生きてるんですよ、そこに選手が。
どこかにフォーカスがあたっていても後ろでちゃんとキャラクターが動いてて進行してるの。
あとデフォルメがほぼカットされていて、想像のところでしか出てきてなくて、彩度も今時珍しいくらい落とした画だったから、それが実写っぽくも感じたなあ。
最初は3Dへの違和感はあったけど、後半に行くにしたがってどんどん馴染んでくる。後半やべーよほんと。
原作のバスケットの動きが見たいって人は是非行ってほしい映画です。
以下、ネタバレあり感想
桜木花道可愛い。可愛すぎる。
宮城リョータ視点じゃないですか、今回。
だからか、外側から見た桜木花道がみえるんだよなあ。だから視界の端っこでちょこちょこ変な行動とか怒られてたりする花道が可愛くてかわいくて。
最初の感想がそれかって感じですが、まあ思ったことが感想なんでね。
リョータのねっとりな感じの過去はそんな好きじゃなかったな、母親がちょっとって思うところと、ただの練習でよく頑張ったなって抱き合ってそのまましばらくいるところとか。そのあと海へいっちゃうところでそこまで泣くか!?みたいなところとか。
感情的な盛り上がり(絆)を見せたい(そのあと失うことを大事にしたい)ばかりに、ねっとり描きすぎでは?って思った。
ほぼ心理描写を省いたために、短い尺で行動がある程度極端にしなければならないのはわかるけど、全体の雰囲気に比べて湿度が高すぎるというか、もっと日常感を出してほしかったな。だからこそ、唐突に失われるあっさりさと重い感情が噴出してくるところのギャップがあってよくなったと思うし。原作がどうとかそういう前に、話として肌に合わなかった部分がある。
まあ、それはそれとして試合は最高でした。
最後の無音ところやばくない???
バッチーンって音戻るところと、そこからみんなでわーってなってぎゅってなるところ最高じゃない?
めっちゃよかったです。
リョータのドリブル抜けるところとか、ゴリのダンクとか、河田の圧力とかやばかった。みっちゃんの3Pのシュッてなる感じとか一々いいんだわ。
OPの荒い線画で出てくる湘北メンバーのかっこよさよ。そしてぬるって試合に入っていくのめっちゃお洒落。かっこいい。
そもそも湘北メンバーってイケメンなんですわ。みーんなかっこいいの。ゴリもかっこいいの。悪そうで迫力あってチンピラでかっこよくて大好き。
あと時間の流れと、やばい状況のやばさとかがよく伝わった。あと10分で20点!?やばくね?っていうのが、漫画よりもずっと伝わるし、花道のなんでそこにいる!?っていうのもよーく伝わった。
空間を描いている動画ならでは。
新規の情報としては過去のみっちゃんと出会っていたリョータとか、その後の不良っぷりと、そういえば花道が入ったときにリョータは何で最初っからいなかったんだっけ?リョータと流川ってほんと話したことなかったっけ?あとあれどうなってたっけ?どこが原作と違うんだっけ?って思って
原作読み返したいわ。ってなりました。
(意外と安いなってなるのが困る)
勿論映画としてカットしなければならない部分はあったと思うんだけど(魚住とか。あのシーン好きだし)
宮城リョータ主役の映画としては冗長になってしまうという点からしても、カットしてるのはよかった。出来上がったものを見たらよかったとしかいうしかない。
一本のパッケージとしてみるなら、それが必要だった。
マイナス点が20点だとすると、プラス点が120点なので、最終的な評価は100点みたいな映画だった。プラス点がでかすぎる。
原作のバスケットの動きが見たいって人は是非行ってほしい映画です(2回目)。
以上、映画感想でした!