バニーガール描いて(*1)自己肯定感上がったから、一年半での上達までの道のりを書いてみます。
最初のデジタルカラーイラスト
最近のデジタルカラーイラスト
というわけで約一年半ゆるーく描いていけば、このくらいになります。
流石に上手くなったと思いませんか??????(押し売り)
なんでこんな中途半端な期間で上達への道のりなんて書くのかというと、良いバニーガール(当社比)が描けて自己肯定感が爆上がりしてるからです。
どういうイラストを描いてきたのかは以下で大体描いたので、ここではどんな練習や行動を行ったのかを描いていこうとおもいます。
side-fire.hatenablog.com
作業量
ラフ、下書き、その他落書き合わせて200枚くらいです。
一枚30分〜1時間くらいですかね。カラーイラストになるとそこに10時間くらい+になります。
だからざっくり作業時間を考えると、200時間〜300時間くらい?ですね。
期間を一年半と考えると、そこまで実作業時間は多くないと思います。
目次
スケッチブックを埋めながら自分が本当に絵が好きなのか考える
何?って思うかもしれませんが、私には必要でした。
絵を描くときに目指すのはデジタルイラストなわけで。
そうなると、液タブとかiPadとか無い場合、欲しくなるじゃないですか?
私は手元にあったのはいつかイラスト描くかもなあって思いながら手を出していなかった古いSurface(もしお絵描きに使わなくてもという保険のSurface)があったんですよね。
そのSurfaceは15万くらいしたのにあまり使用されていなかったものでした。
つまり私は一回イラストを描こうとして、高いものを買ってやらなかった過去があるわけですよ。
(ちなみに過去には全然使わなかった板タブもありました)
また高いお絵描き用の機器を購入して何もイラストを描かないかもしれない
これを危惧して、まずは紙とペンと描きかけのスケッチブックを埋めることをはじめました。色付けは古いSurfaceです。
まずは絵を描くことは自分にとって楽しいことなのか、目的意識の確認と、継続する力が備わっているかを確認したわけです。
楽しい事じゃないのに長い時間やコストをかけてやることは私の目的とは異なるので。
自分の下手さを認識する
過去の数ページだけ描いてあったスケッチブックに最初の絵を描きました。
この絵は何度もブログに出していますが、イラストを描いていってどれくらい上手くなっていくのか記録するために最初の絵を描きました。
全力で描いて、どれだけ下手かを直視するためです。
下手な方がいいくらいです。成長が顕著にわかりますからね。
日付を入れたのは、どれくらいの期間でどれくらい上手くなるのかわかりやすくするためです。
もしこれからイラスト練習する人は、これやっといた方がいいです。
イラスト描くのが辛くなる理由の一つとして、他者評価に依存することがあると思います。「どうしてこんなに頑張ってるのに評価されないの?」「あの人は上手いけどそれ比べて私は」みたいなことです。
私はここ一年くらいTwitterで最高いいね数「4」という低調具合ですが、あんまり気にせず、絵を描いていくことができました。
それは何故か。
他人と比べず、過去の自分と比べ続け、その成長結果が楽しくてしょうがないからです。
考えて実行して描いたら、確実に成長していきますからね。
使ってなかったTwitterのアカウントもイラスト成長記録アカウントとして活用しました。
詩楽葉 (@konhahakoi) / X
イラストを練習し始めて数ヶ月でAIが出てきたので、手描き証明のためにも成長記録をつけといてよかったと思います。
とりあえずコストをかけないで色々勉強したいなって思ったときにいいのが、Youtubeの講座動画です。
色んな講座動画をみたのですが、一番みたのがさいとうなおきさんのチャンネルだと思います。
www.youtube.com
まあ基本の初心者向け動画とか、有名な三か月上達法とか、気まぐれ添削とか色々みたんですが、一番よかった効果は、
絵を描く気にさせてくれる
です。
動画視聴してるとき、話が上手すぎて詐欺に引っかかるのでは?みたいな気分になるのですが、さいとう先生が「簡単でしょう?」って感じで説明すると簡単なのでは?みたいな気持ちになり、やる気が出てくるんですよ。やる気ないときも出ます。
絵を描きたくなります。
まあ実際描くと、まず「この影のつけ方を上手く成立させていい感じに見栄えする絵を描くためには基礎力が必要なんだな」ってなるんですけど、少なくともそこで一枚絵を描けるわけですよ。
動画を見てるとどんどん描きたくなるので、見ながら、もしくは流しながら描いていくと、耳で情報を聞きつつ、気になるところは画面を見て描くという。あらかた見終わっても何回も流せばいいです。
こうやってイラスト上達系のコンテンツを流してモチベーションをあげつつ、絵を描いていくと、負担なく絵をかけます。
時間を無駄にしてる感じも減ります。お勧めです。
今色んな人が講座動画やら添削動画やらを出してるので、イラストってどう描けばいいの?って思ってる人は見てみるとよいと思います。
色んなイラストレーターが色んな発信をしています。
作業環境を整える
スケッチブックを埋めてしばらく経った後に液タブを購入しました。
side-fire.hatenablog.com
前に板タブを買ったとき、描いた通りに描けないのが嫌で、慣れる前に放置して、売ることになりました。
素人が描くのに慣れるまで時間がかかる板タブに手を出すんじゃない。
というわけで液タブを買いました。
実は液タブを買う前にClip stadio Paintのをproを買ったり、株主優待目当て(*2)にセルシスの株を買ったりしてます。
イラストを描くことを長く続けようと決めたので、そこに投資してもいいなと思って買いました。
あともう一つ買ったものがあります。
分かるな??
すぐ描けるようにアナログで練習する
これipadとか持ってる人だったら必要ないのかもしれません。要は準備なしでサクッと絵を描けることが重要なので。
私が買った液タブはクソでか且つ、置くところがないので使い終わったら棚に一々しまってます。
なので出すのが面倒なんですよ。そのためにアナログでラフと下書きを描きます。
最初からiPad買えばいいじゃんみたいな話もありますが予算とか拡張性を考えました。詳しくは前述の記事で。
二冊目の描きかけのスケッチブックも埋まったということで、コピー用紙を買いました。
今後ネームとか描くのにも便利だし。遠慮なく使える紙が欲しいなってことで。
アナログのいいところは、すぐに描き始めれるところですね。
パっと取り出して、ささーっとかいて、消して、かいて。
私の場合は水色の鉛筆でザーッと描いて、その後消しゴムで消して、描いてをした後に、赤い鉛筆で正しそうな線を引くってやってました。
こんな感じ。手は苦手なので、赤い線でもいい加減な諦めを感じますねw
アイディアを水色の線でおこして、赤で正しい形を決めるって感じです。
なんで水色の線かというと、間違った線を引いても目立たないんですよね。
色が薄いからどんどん上からかき足していける。黒いと間違った線がはっきりと見えて描きにくいんですよね。あと消しゴムで消すと消しカスも汚いし。
もし紙に向かってなんか描くのが億劫になった時には、ぜひ水色(目立たない色)で描いてみてください。
工程を学ぶ
工程についてはさいとうなおき先生の動画があったのですが、どこにあったかわからなくなってしまった。
色んなイラストレーターが工程の動画を出してるので、見るといいと思います。
イラストって線を描いて、色塗って終わりみたいな雰囲気出してるじゃないですか、でもイラストにするには軽く10工程以上くらいあります。
私がやってる工程でもこれくらいあります。これでも省略してます。
1.アナログでラフを描く
2.描いたラフの中でよさそうなのラフを修正する
3.アナログを取り込み、デジタルでラフを描く
4.どんな色を入れるか決めるためにカラーラフを描く
5.下描きする
6.線画を描く
7.線画の修正をする(小さくしたり、左右反転させたりする)
8.全体的に下塗りする
9.影をつける
10.ハイライトを入れる
11.画像を統合する
12.色味を調整する
13.背景をつける
14.出来上がった絵を修正する
この辺をきっちりやっていくと、イラストっぽいものが作れるとわかる。
初心者はそもそも線描いて色塗るくらいしか知らないので、一カゲ?二カゲ?陰に二種類ある??とかを知るのがよかった。
工程ごとに効果があることを知り、自分なりの工程を作っていくのが初心者からの脱出なのかもしれない。
工程を学び、一つ一つの工程を実践することでわかることがあります。
基礎力足りねえなって。
模写をする、オリジナルを描く
最初の方はポーズマニアクスの模写とかやってたんですけど、なんかつまらなくて、オリジナル絵を動画をながら見しながら色々調べてなんとなく描いてました。
そんでそこそこ描けるかもって段階で模写をもう一回始めたんですね。
模写っていっても人間の形をとる程度の1時間くらいの模写です。そして頭は自分の絵柄とすげ替えました。私の模写力は低いので、模写元はわからないレベルだと思います。
露出度が高い女の人がいっぱいいるサイトにいって模写をしました。
この効果が絶大で、3Dでは表現しきれない、肉のたるみとかがわかるわけですよ。
そして後から気づいたんですけど、私の絵って頭がデカすぎたんですね。
これに気づくきっかけをくれたのはこの実在の人物の模写をやったからだと思います。
普通にイラスト模写して、気づけたかもしれないけど、イラストはデフォルメだから、人体の比率もその人の絵柄に合わせて変えてあるんですよね。だから私の場合はリアル人物の模写が一番よかった。
私は自分の絵に合わせて比率を調整しなくちゃいけないんだけど、その比率がどういうものなのか、そもそもわかっていなかったわけです。
ちなみに上手くなったかもって思ってるバニー絵の頭も若干でかいかもしれません。。
初心者の頃って何かがおかしくて、分からなくて、ずーっと同じ過ちをしている人をよく見るのですが、私の場合は頭がデカい、でした。
模写は眼の狂いがよくわかる、練習方法です。なんか身体がいまいちだな、バランスがおかしいなっていう人はリアル人物の模写をお薦めします。
その上でイラストとして成立するようにデフォルメしてください。
模写と並行して、オリジナルの絵も描き続けました。自分のイラストを模索するためです。いろんな絵を意識的に見ながら、こうだったらどうだろうと自分の絵に加えて変更してってやっていきました。
三ヶ月上達法というのもあると思うんですが、私の場合は無理して急いで上達させる必要もなくて、好きなイラストレーターもいなかったんですよね。綺麗なのはわかるけど、これを目指したいか?と言われるとそうでもなくて。
好きな漫画はあるけど、それは絵が好きなのか?と言われるとそうでもないんですよね。
なのでその時その時、好きな描写を収集したり覚えたりして、イラストにテイストを加えて、馴染むように整えて、とやっていっている最中です。
私の中のイラストの正解がわかるまでは、じっくり進めていく予定です。
考えながら描いていくことで、私のイラストに求めていることが言葉として表現出来るようになってはきました。
具体的にどういう描写すればいいのかはまだわかっていませんが、
その為の練習法は分かってきているので、実践していく予定です。
パルミーの講座を受ける
詳細は以下の記事で
side-fire.hatenablog.com
私は講座受けて講座向いてないなってことがわかりました。流し聞きするならいいけど、じっくり見て描いたりするのは向いてなかったみたい。
とはいえ、知識としてはとても勉強になりました。
陰影講座をうけて、イラストの色塗りって陰影を塗ることが主体じゃん!っていうことがわかりました。
もし自分で模索していくタイプじゃないって人は講座受けるのありだと思います。
自分を褒める
私はいちいち自分を褒めてますね。一枚イラスト描くごとに。
こんだけ上手くなったぞ!すごいぞ!!と。心の中で言います。
結構大事だと思います。
私が成長記録をつけてるのも、自分を褒めやすくする為だし。
自己満足でやっていることなので、誰も褒めてくれなくても自分で自分を褒めるといいと思います。
ここで褒めやすくなるポイントは、
前のイラストよりも、いい出来になるように描くか、新しい挑戦をすることです。
これで褒めやすくなると思います。漠然とイラストを仕上げるのは勿体無い。
これは最近の絵ですが、初めてキャラクターデザインをしっかりしました。
また靴までしっかり描くのも初めてです。
バニー絵よりも陰影の表現は入れていませんが(デザインがメインなので)、挑戦してできたので、出来あがった朝から、はちゃめちゃ自分を褒めました。
その週は気分が高揚して、身体の調子もよくて、最高でしたね。
何かを始めるのに遅いことはない
昨今はイラストの勉強が非常にしやすくなっています。youtube見れば、講座があるし、もっとやりたいなら有料の講座もある。液タブも随分安くなりました。
イラストを上手くなりたいなら、今はとてもいい時代です。
イラストは考えながら手を動かすと、着実に成長ができて、
成長が一瞬でわかるし自己肯定感が上がりやすいので、いい趣味だと思います。
イラストじゃなくても何かに挑戦して、その成長結果を記録し続けるって自己肯定感に繋がると思います。ミッドなんちゃらクライシスになってきたらやってみるといいと思います。
最初は上手くなくていい、続けてると上手くなるからね。
私は自分で証明しました。
もし、30代以降の年齢で、どんなことでも今から挑戦するの遅くない?とか思ってる人には
遅くない
と言います。
何かを始めるのに遅いことなんてないですよ。
正確には遅いことはあるけど、言ったって過ぎ去った時間は戻らないわけです。
誰かの人生ではなくて、自分の人生を生きていて、自分がやらなかったことを他人がやっていて、それを羨んでいたって仕方ないのです。
今後生きてきて、あの時やってみればよかったなあという気持ちを減らす為には、
今、やるしかないのです。
今、やればいいんです。
もし失敗したとしても、あのとき挑戦して駄目だったから諦めようと踏ん切りがつくじゃないですか。
年を取ると若い時より、体力的な不利やリスクを考えたりしてしまって行動をするのが億劫になります。
でも同時に今までの思考や経験を活かすこともできるはずです。
私、若い頃からイラスト描いてたら、多分一年半でこれだけの上達はしなかったと思います。
そういうわけで、年齢を言い訳にするのはもう辞めましょう。
だって私より年嵩でも私より行動力ある人なんてナンボでもいますからね。
私も自戒を込めて、ここに記録しよう思います。
行動に年齢は関係ないです。
今後の話
漫画を描きたいなと思ってます。*3
ようやく服をまともに描き始めたので、来年は服を着てる人を描きます。
課題として残っているのは、髪と手と足ですね。
複数人も挑戦してみたいな。動きのある絵も描きたい。前後感覚もちゃんとつけたい。
いっぱい課題があるねえ!楽しみだねえ!
これから8年半*4かけて上手くなってくぞーーーー!!
参考情報:
焼きまゆる先生の『イラストBefore→After発表会!2022』で人の成長をみると今下手だからなんなんだという気持ちになれますよ
www.youtube.com